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健康サポート通信

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映画とメンタルヘルス #6

2024年最後にご紹介する映画は、人の尊厳と友情の心温まるストーリー「グリーンブック」です。人種差別や偏見もテーマとなっているため、人の「価値観」について考えさせられることも多い映画です。

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「グリーンブック」は、第76回ゴールデン・グローブ賞で作品賞など最多の3部門に輝いた、実話を基にした人間ドラマです。 人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人の天才ピアニストと、彼に雇われたイタリア系の用心棒兼運転手との旅を描いています。

(MOVIE WALKER PRESSより一部引用)

価値観の違いはなぜ生まれるのか

そもそも「価値観」というのは、家族構成・育ってきた環境・経験や人間関係によって変わるもので、一人ひとり違いが生まれます。価値観が培われる背景によるのです。たとえ親兄弟であっても、全く同じ価値観ということはありません。

価値観の違いを受け入れる

何かを判断するとき、自分の考え方などが相手と大きく違う時に感じるのが「価値観の違い」です。例えば、友人との旅行で「少々高くても美味しいものを食べたい」と思うか、「安く済ませたいからコンビニでもいい」と思うか、などが一例です。もし、価値観の違いが起きた時どうしたらいいのか、受け入れるコツをご紹介します。

Step1. まずは「そう考える人なんだ」と受け止める
Step2. 相手を変えよう(自分の価値観を理解させよう)としない
Step3. お互いに本音を話して歩み寄るポイントを見つける

価値観を理解するメリット

相手との価値観の違いから自分の価値観を理解すると、自分にとって何が大切なのかをあらためて認識することができます。そして何より、「新しい価値観」を知ることができるのです。価値観の違う人との会話は、衝突して疲れるものではありますが、それを乗り超えれば、自分を成長させてくれる最高のパートナーとも言えますよ。

山本 久美

公認心理師 山本 久美


資格

公認心理師(ストレスチェック実施者資格有)、産業カウンセラー、2級キャリア、コンサルタント技能士

略歴

大手技術者派遣グループの人事部門の管理職としてマネジメントに携わる中、社内のメンタルヘルス体制の構築をはじめ復職支援やセクハラ相談窓口としての実務を約20年経験。
現在は各種研修講師やマネジメント経験を活かし、公認心理師として対面・Webやメールなどによるカウンセリングやセクハラ相談の他、人事部門に対するストレスチェック結果の活用法など、働く人を対象とした産業保健領域が専門。
一般財団法人日本健康文化振興会のほか、個人・法人からの依頼により各種サービス、カウンセリング業務などを行っている。
HP:http://happy-hearts.jp/


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